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(OpenOffice Basic)Calcでセルアクセスの高速化
OpenOffice3.2です。

ThisComponent.Sheets(0).getCellByPosition( col , row ).setString("")
などで多数のセルにアクセスすると非常に遅くなります。(特にセルのカラー等スタイルを変更する場合)

例えば選択した約12000個のセルに一斉に書き込みを行い、セルのフォントカラー変更するのに、941秒もかかってしまいました。

ということで、高速化です。

参考にしたのは[OpenOffice.org Basic] シートへの高速なアクセスです。

まず、画面更新の抑制をすることでかなり速くなるようです。
VBAでも Application.ScreenUpdating プロパティに bool 値をいれて画面更新の停止・再開をすることである程度高速化できました。


OpenOffice Basicだと、下記のコードで画面更新が制御できるようです。
ThisComponent.addActionLock()   ' 画面更新抑制
ThisComponent.removeActionLock() ' 画面更新抑制解除


これにより、先ほどの12000個のセルに対する処理は、25秒と大幅に短縮されました。

さて、さらに高速化する方法があるようです。
それは配列にためたデータで読み込み書き込みを行う方法です。
この方法を使うと1秒でセルの読み取り・書き込みが完了しました。
圧倒的な速度です。

例えばセルの現在の値(時刻フォーマット)を読み込んで1:00加算するのは下記のようなコードとなります。
Dim str As String
str = "01:00"
'まずセル内容読取る
Dim aryData() As Variant
aryData = ThisComponent.Sheets(0).getCellRangeByPosition( 0 , 0 , 100 , 100 ).getDataArray()
 
Dim iRow As Integer , iClm As Integer
For iRow = 0 To Ubound( aryData )
For iClm = 0 To Ubound( aryData(iRow) )
Dim dNowTime As Double
Dim dTime As Double
dNowTime = aryData(iRow)(iClm)
dTime = CDbl( TimeSerial( Mid( str,1,2 ) , Right(str,2) , 0 ) )
'時間を加算
aryData(iRow)(iClm) = dNowTime + dTime
Next iClm
Next iRow
 
'配列をシートにセット
ThisComponent.Sheets(0).getCellRangeByPosition( 0 , 0 , 100 , 100 ).setDataArray( aryData )

by jehoshaphat | 2010-08-17 01:10 | OpenOffice | Comments(0)


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